はじめに
「サクシード」は、高校数学の学習において基礎力を定着させるための学校併用型問題集として、多くの高校で使用されている定番の問題集です。
基礎から標準レベルまでの内容をカバーしており、学校の授業内容を補完しつつ、実践力をつけることができます。
ただし、進め方によっては問題を暗記するだけに終わり、本質的な理解が不十分になることもあります。
この記事では、「サクシード」の難易度、進め方のポイント、他の参考書との組み合わせ方などを解説し、基礎をしっかり理解しながら進める方法を紹介します。

この記事を読むべき人
・サクシードの使い方を知りたい人
・進学校に通っている人
・基礎をしっかり定着させたい人
この記事の筆者については、こちらからご覧ください。
タイトル |
新課程 教科書傍用 サクシード 数学I+A |
レベル | ★★★⭐︎⭐︎⭐︎☆☆☆☆ 4〜6:基礎レベル) |
著者 | 数研出版編集部 |
ページ数 | 256頁 |
出版社 | 数研出版 |
価格 | 814円 |
購入先 | Amazon、書店など |
サクシードの特徴
- 基礎から標準レベルまで幅広く網羅
- シンプルな解説と充実した演習問題
- 学校の授業と併用しやすい構成
1. 基礎から標準レベルまで幅広く網羅
「サクシード」には基礎的な問題が多く収録されており、学校で習った内容を効率よく復習しながら、基礎から標準的な問題に対応する力をつけることができます。
特に、基礎をしっかり固めたいと考えている人にとっては、無理なく進められる内容です。

基礎は基礎だけど、最後の演習では割と難関大学の良問が選出されています!
2. シンプルな解説と充実した演習問題
解説はシンプルでわかりやすく、基礎的な計算や公式を確認するための例題が豊富に揃っています。
正直解説には、回答しか載っておらず、問題のポイントなどは書かれていないので、必ず他の参考書や学校の授業の延長で使うようにしましょう!

解説は別冊となっており、進学校では配られないこともあるとか、ないとか、、、
また、演習問題が多く、反復学習によって定着を目指す構成になっているため、学習の進捗に応じて着実に力をつけられます。

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3. 学校の授業と併用しやすい構成
「サクシード」は学校の授業に沿った構成が特徴で、教科書で扱う基本問題から発展問題まで幅広くカバーされています。
授業で習った内容を「サクシード」で復習することで、授業内容の定着が図れます。

定期テストの範囲としてよく設定されていますね!
どんな人におすすめか?
- 高校で習った内容を確実に身につけたい人
- 基礎から応用へとステップアップしたい人
- 定期テスト対策をしたい人
1. 高校で習った内容を確実に身につけたい人
「サクシード」は、学校の授業内容に沿って基礎から標準レベルの問題が収録されているため、授業で学んだ内容を定着させるのに最適です。
基礎を固めつつ、標準的な問題も解いてみたいという人にはおすすめです。
レベル感的には、基礎問題精講と同じくらいですが、問題数はしっかりとあるので、学校の復習を高いレベルで行うことができます!

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2. 基礎から応用へとステップアップしたい人
基礎をしっかりと身につけ、次に応用力をつけたいと考えている人にとっても効果的です。
基礎が固まった後は、標準的な問題にも挑戦できるため、段階的に力を伸ばすことができます。
最後の演習問題はしっかりと入試問題を扱っています。しっかり本質を理解した上で取り組むようにしましょう!
3. 定期テスト対策をしたい人
学校の定期テスト対策として「サクシード」を活用するのも良い方法です。
特に、テスト範囲の復習や基本問題の理解を深めるために活用しやすく、定期テストで安定した得点を取りたい人におすすめです。

僕の学校もテスト範囲が指定される形でした!僕はほとんど暗記してしまった、、、
難易度:十段階評価で4~6
「サクシード」の難易度は、十段階評価で4〜6程度です。
学校の授業に沿った形で進めることができるため、基礎固めとして活用しやすい反面、応用問題は少なめで、難関大対策にはこの問題集だけでは十分ではありません。
同程度のものとしては、基礎問題精講や青チャート、次レベルとしては1対1対応の数学などが挙げられます。

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効果的な進め方
「サクシード」を効果的に進めるには、単に問題を解くだけでなく、本質的な理解を重視する姿勢が重要です。以下に、学習を効果的に進めるためのポイントを紹介します。
1. 問題を解く前に解法を理解する
問題を解く前に、例題の解法をしっかり理解することが重要です。「サクシード」の解説はシンプルなので、なぜこの解法になるのかを自分で考えながら進めることが大切です。
解説を読んでわからない場合は、他の参考書を参照するなどして、解答プロセスの背景にある考え方を理解しましょう。
基礎講義系の参考書としては以下のものがおすすめですが、学校の授業についていく形で、本質が理解していければベストですね!

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2. 「なぜこの解法になるのか」を意識する
問題を解く際には、ただ回答を暗記するのではなく、「なぜこの解法が適用できるのか」「他の解法でも解けるのか」などを意識しながら取り組むと、応用力が身に付きます。
たとえば、似たタイプの問題を解く際に別のアプローチを考えることで、思考力を養いましょう。解法の背景を理解しないまま進めると、応用問題に取り組む際に対応できなくなる可能性があるため注意が必要です。
3. 定期的な復習を忘れない
「サクシード」の内容は基礎から標準レベルまで幅広くカバーしているため、定期的に復習を行うことが重要です。
一度解いた問題でも時間を空けて解き直し、理解が定着しているか確認することで、長期的な記憶に結びつけることができます。

僕は、入試数学が始まる前に、全部復習しました。あまりしたくはなかったですが、、、
4. 苦手な問題は「やさしい高校数学」や「基礎問題精講」を使って基礎を補完する
解説が簡潔な分、基礎的な部分でつまづきやすい場合もあります。そのようなときは、「やさしい高校数学」や「基礎問題精講」といった基礎固め用の参考書で足りない部分を補完しましょう。
「やさしい高校数学」は初心者でもわかりやすい説明が特徴で、基礎から丁寧に学ぶことができますし、「基礎問題精講」は基礎を固めながらも標準問題に触れられるため、実力を着実に上げていけます。

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注意点:解答を暗記するだけではなく、なぜその解法になるかを理解する
「サクシード」は学校の授業に合わせて使いやすい問題集である一方、解答がシンプルなために、「なぜその解法に至るのか」が省略されている部分も少なくありません。そのため、以下の点に注意して取り組むと効果が高まります。
- 式変形や解法の途中を自分で補完する
- 過去の問題で学んだポイントは次の問題でも自分で活かす
- 丸暗記に頼らない学習を心がける
1.式変形や解法の途中経過を自分で補完する
解答プロセスにおいて省略されている部分は、ノートに書き出して確認するようにしましょう。計算過程や式変形を自分で追うことで、解答が暗記ではなく理解につながります。
特に計算問題や図形の証明などは、自分で細かい手順を丁寧に書き出すことで理解が深まります。
2.過去の問題で学んだポイントは次の問題でも自分で活かす
「サクシード」では、前の問題で学んだ解法や考え方が次の問題で再度詳しく説明されないため、一度学んだ内容はしっかり覚え、次の問題で自分で応用する姿勢が求められます。
ノートに重要な解法や理解したことを書き溜めておくと、後から見返す際にも役立ちます。
3.丸暗記に頼らない学習を心がける
「サクシード」を使って進めていると、学校の授業でそのまま試験対策に使える場面も多いため、解答を暗記しがちになります。
しかし、丸暗記は一時的な得点にはつながりますが、応用問題に対応する力が身につかず、受験勉強においては非効率です。必ず「なぜこの解法なのか」を考え、解法の本質を意識しながら取り組むことが大切です。

僕は丸暗記に頼ってしまった結果、高校2年の冬ごろから全部を復習する羽目になってしまいましたので、その点ご注意ください!
まとめ
「サクシード」は、高校数学の基礎から標準レベルまでの内容をしっかりカバーしており、授業の補助教材として定着させるのに最適な問題集です。しかし、解説がシンプルなため、ただ解答を覚えるだけに終わらせず、問題の解法の背景や式変形のプロセスを理解しながら進めることが重要です。
また、必要に応じて「やさしい高校数学」や「基礎問題精講」と組み合わせて学習を進めることで、わからない部分を補完し、着実に力をつけていくことができます。丸暗記ではなく、理解を重視した学習を心がけ、「サクシード」を効果的に活用していきましょう。
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