はじめに
青チャートは、難関大学や共通テストの対策に必須ともいえる参考書です。
網羅性が高く、基礎から応用まで幅広い問題をカバーしていますが、そのボリュームから取り組むには基礎力がある程度必要です。
この記事では、青チャートにスムーズに移行するために必要な基礎固めの参考書ルートを紹介します。
この記事を読むべき人
・初学から自分で始めなければいけない人
・数学を苦手から得意に変えたい人
・青チャートに取り組みたいけど不安な人
この記事の筆者については、こちらからご覧ください。
やさしい高校数学や基礎問題精講を含む各ステップの参考書の使い方を解説しながら、青チャートまでの効果的な学習法を提案します。
過去に、青チャートだけについても記事にしているので、そちらもぜひご覧ください。(難易度評価は今回と基準が少々違っております。)
「青チャート」は、受験生の間で絶大な人気を誇る数学の参考書シリーズです。正式名称は「チャート式 基礎からの数学1+A」ですが、その表紙の色から「青チャート」として親しまれています。青チャートは、受験に必要な問題を網羅的に扱っていることで知られ、基礎から応用までの問題が一冊にまとめられている点が大きな...
1. 初めて数学に触れる人向け:「やさしい高校数学I・A」
難易度:十段階評価で3~5(青チャートを7~8とした時)
「やさしい高校数学I・A」は、数学が苦手な人や基礎から学びたい人にとって最適な入門書です。
高校数学にスムーズに移行できるように、基礎的な内容がわかりやすく丁寧に解説されています。
数学に不安がある人は、まずこの一冊から取り組むのがおすすめです。
おすすめポイント
- 基本的な解法が丁寧に説明されており、初学者でも理解しやすい内容になっています。
- また、例題を解くことで基礎がしっかり固まるので、その後の学習にスムーズに移行できます。
進め方
- 各章の例題を丁寧に理解し、演習問題で基礎を定着させていきます。焦らずじっくり進めることがポイントです。
注意点
- 応用問題は少なめのため、基礎固めのための参考書と位置付けましょう。数学への苦手意識を克服し、次のステップに進むための基礎力を養うことに集中しましょう。
はじめに 数学の勉強において、「基礎をしっかり固めたい」「難しい問題に取り組む前に、理解を深めたい」というニーズを持つ学生は少なくありません。 そんな人に最適な参考書が「やさしい高校数学I・A」です。 この参考書は、基礎力を徹底的に強化しつつ、無理なく自然な口調で理解を進められるように...
2. 基礎力をさらに強化:「初めから始める数学I」
難易度:十段階評価で3~6(青チャートを7~8とした時)
「初めから始める数学I」は、中学数学の復習から高校数学への橋渡しとして最適な参考書です。「やさしい高校数学I・A」を終えた後に、「初めから始める数学I」に取り組むと、基礎がさらに固まり、よりスムーズに青チャートの内容に進むことができます。
しかし、内容的には少々かぶるところもあるので、どちらか一歩だけでも良いかもですね。
おすすめポイント
- 中学数学からの復習ができるため、基本的な計算力や解法の流れを身につけやすいです。
- 丁寧な解説が続くため、学び直しにも向いています。
進め方
- 1章ずつ進み、各章の練習問題で理解度を確認します。
- 解けなかった問題は必ず解説を読み込み、理解が不十分な部分は再度復習しましょう。
注意点
- 基礎固めに特化しているため、この参考書だけでは応用力が不足します。次の段階として、標準問題に挑む心構えが必要です。
はじめに 高校数学を学ぶ中で、「基礎がしっかり固まっていない」「授業についていけなくなった」という悩みを抱える生徒は少なくありません。 そんな悩みを持つ人に最適な参考書が「初めから始める数学I」です。この参考書は、基礎からじっくり学び直したい人向けに作られており、数学が苦手な人や学び直しをし...
3. 標準レベルに対応:「基礎問題精講 数学I・A」
難易度:十段階評価で5~7(青チャートを7~8とした時)
基礎問題精講は、「やさしい高校数学」や「初めから始める数学」で基礎力を固めた後に進むべき問題集です。
青チャートに進むための「標準問題」への橋渡しとして、非常に効果的な参考書です。この参考書で学ぶことで、標準的な問題に対応できる力が身につき、青チャートでの学習がスムーズになります。
おすすめポイント
- 標準的な問題が多く、基礎問題を繰り返すことで、定型的な解法が身につきます。
- また、解説も簡潔ながら重要なポイントがしっかり押さえられており、実力が確実に身につきます。
進め方
1つ1つの問題を理解しながら解き進めることが重要です。間違えた問題は解説をしっかり読み、できるまで何度も繰り返しましょう。
注意点
- この参考書だけで完結するのではなく、青チャートの準備として位置付けましょう。
- 基礎問題精講で身につけた力を青チャートで応用することで、より難易度の高い問題にも対応できるようになります。
はじめに 受験勉強を進めるうえで、どの参考書を選べばよいのか迷ってしまう受験生は少なくありません。 特に基礎的な問題集をどのタイミングで取り組むべきか、またそれが自分に合っているかどうかは、多くの学生にとって不安要素となります。そんな受験生に向けて、今回は「基礎問題精講」について解説...
4. 青チャートに進むための準備ができたら:「青チャート」
難易度:十段階評価で7~8
青チャートは、基礎から応用までを幅広く網羅している総合問題集です。
基礎的な知識だけでなく、難関大レベルの問題に対応する力もつけることができるため、青チャートを完全にマスターすれば、共通テストや多くの大学の入試に対応可能です。
青チャートのレベル感
- 青チャートの内容は、旧帝大や早慶といった難関大学の入試にも十分対応可能です。
- 特に京大や東大など際難関大学を目指す場合、青チャートを完全に習得しているだけでもある程度の実力がつきます。しかし、合格をより確実にしたい場合には、さらに高度な応用問題集(「理系数学の完全攻略」や「入試数学の掌握」)を使って学習を深めると安心です。
おすすめポイント
- 豊富な例題と演習問題を通して、基礎的な解法パターンから応用まで幅広く身につきます。各単元の要点も網羅しているため、青チャートだけで受験対策をほぼカバーできるのが大きなメリットです。
進め方
- 青チャートは問題数が多いため、すべての問題に取り組むのではなく、自分の弱点や重点的に学びたい分野に集中することも大切です。
- また、定期的に復習し、解法の理解度を深めていきましょう。
「青チャート」は、受験生の間で絶大な人気を誇る数学の参考書シリーズです。正式名称は「チャート式 基礎からの数学1+A」ですが、その表紙の色から「青チャート」として親しまれています。青チャートは、受験に必要な問題を網羅的に扱っていることで知られ、基礎から応用までの問題が一冊にまとめられている点が大きな...
青チャートの先にある追加の参考書
京大や東大、早慶を目指す場合、青チャートだけでなく、さらなる難易度の高い問題集を補助的に使うのも効果的です。
例えば、「理系数学の完全攻略」や「入試数学の掌握」は、難易度の高い問題を多く扱っており、青チャートで基礎と応用力をつけた後に取り組むことで、入試での得点力をさらに伸ばせます。
「ハイレベル理系数学の完全攻略」は、難関大学の理系数学対策に特化した参考書です。 数学の基礎がある程度固まっている受験生や、理系大学の入試問題に対応した高度な問題を解きたい学習者に向けて書かれており、演習を通じて応用力と問題解決力を養うための1冊です。 特に、理系の難関大学(旧帝大や早慶、国...
これらの参考書は、難問を解くための論理的な思考力や、応用力を鍛えるのに役立ちます。
Cocoオンライン自習室での効果的なサポート
青チャートや応用問題集を使う際には、わからない問題が出てくることもあります。そんな時は、Cocoオンライン自習室を活用してみましょう。Cocoでは、京大生をはじめとするトップレベルの講師が、リアルタイムで質問に答えてくれます。難しい問題もすぐに理解でき、効率的に学習を進められるため、ぜひ活用してみてください。
まとめ
青チャートに取り組む前には、やさしい高校数学や基礎問題精講を使って基礎力をしっかり固めておくことが重要です。
青チャートは基礎から難関大レベルまで幅広くカバーしているため、この一冊で多くの大学入試に対応できます。実際筆者も京大合格の際には、非常にお世話になりました。
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