はじめに
「1対1対応の数学I」は、基礎力を土台にしつつ、標準レベルの問題に対応する力をつけるための優れた参考書です。
入試レベルで必要とされる思考力と解法を、効率よく学べるように設計されています。問題ごとにポイントが簡潔にまとめられ、短い説明で重要な考え方を身につけられるのが特徴です。ただし、解説はコンパクトであるため、式変形などが省略されている部分も多く、自分で補完しながら進めることが求められます。
本記事では、この「1対1対応の数学I」の特徴や難易度、どんな人におすすめか、進め方や注意点を詳しく解説します。
基礎問題精講や青チャートといった他の参考書とも関連付けながら、効果的な活用法を紹介していきます。
この記事を読むべき人
・難関大学を目指す人
・基礎問題から標準問題にステップアップしたい人
・数学を得点源にしたい人
この記事の筆者については、こちらからご覧ください。
タイトル |
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レベル | ★★★★★⭐︎⭐︎⭐︎☆☆ 6〜8:入試数学標準レベル) |
著者 | 東京出版編集部 |
ページ数 | 120頁 |
出版社 | 東京出版 |
価格 | 1,320円 |
購入先 | Amazon、書店など |
特徴と他の参考書との違い
「1対1対応の数学I」は、解説が簡潔でポイントを絞った内容が魅力です。
また、青チャートや基礎問題精講といった他の参考書と組み合わせることで、より効率的な学習が可能になります。レベル感としては、青チャートや基礎問題精講の後に取り組むのに最適です。
入試数学ルートの王道ルートですね!
1. 青チャートとの違い
青チャートは、基礎から応用まで幅広い問題をカバーしているため、問題数も豊富で、全体的な網羅性が高いのが特徴です。
一方、「1対1対応の数学I」は、厳選された問題を解くことで、より効率的にポイントを押さえることを目的としています。青チャートを使い終えた後に「1対1対応の数学I」で実践力を高めると効果的です。
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2. 基礎問題精講との違い
基礎問題精講は、基礎から標準レベルまでの問題に取り組み、必要な解法パターンを身につけるための参考書です。
「1対1対応の数学I」は、基礎力がある程度身についた状態で、さらに実戦的な力をつけるために役立ちます。基礎問題精講を終えてから「1対1対応の数学I」に進むことで、より実戦的な応用力が養われます。
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どんな人におすすめか?
1. 基礎を終えて標準レベルに進みたい人
「1対1対応の数学I」は、基礎を終えた段階で標準レベルや応用問題に取り組みたい人に適しています。
基礎的な内容はある程度理解しているものの、さらに一歩進んだ問題に挑戦したい受験生にとっては、理想的な一冊です。
僕は、高校生活の中で、周りと差をつけたかったので、高校の定期テストの前にしっかり実力がついているのかを調べるために、これを解いていました!
2. 短い解説でポイントを効率よく学びたい人
この参考書は、解説が簡潔で要点を的確に押さえています。
そのため、長々とした解説が苦手な人や、効率よく要点だけを理解したい人には特におすすめです。限られた学習時間でポイントを押さえ、応用力を伸ばしたい人にとって最適です。
3. 難関大学を目指している人
難関大学では、単なる解法の暗記だけでなく、柔軟な思考力や発想力が求められます。
この参考書では厳選された問題に取り組むことで、限られた時間で最大限の実力を引き出すことが可能です。特に、数学を得点源にしたい難関大志望の人には有用です。
難易度:十段階評価で6〜8
「1対1対応の数学I」の難易度は、十段階評価で6~8です。
6の理由:基礎から発展問題まで幅広く対応できる構成になっており、標準問題に挑戦できる力が身につきます。解説は簡潔ながらも重要なポイントが押さえられているため、基礎から無理なく学習を進められます。
8の理由:基礎から標準レベルの問題だけでなく、難関大学入試に対応するための発展的な問題も含まれているため、学力を伸ばしたい受験生にとっては応用力をつけるステップとして効果的です。
「大学への数学」シリーズは、問題難易度がA~Dまでで分かれていますが、この参考書はBが最も多く(Bでも全然難しい、、、)、AとCが部分的にあるといった感触です!
効果的な進め方
「1対1対応の数学I」を進める際には、基礎から標準問題まで段階的に学習を進めると効果的です。
また、解説が簡潔なため、わからない箇所があれば別の参考書を参照しながら学習することをおすすめします。
1. 例題をしっかり理解する
各章ごとに例題が設定されているため、まず例題を解き、考え方や解法の流れを理解することが重要です。解説はポイントに絞って簡潔に書かれているため、疑問が残らないよう、しっかりと理解してから次に進むようにしましょう。
2. 自分で式変形を補完しながら学習する
「1対1対応の数学I」では解説が簡潔な分、式変形が省略されていることが多く、自分で考えて補完する必要があります。一度解きながら疑問に感じたところは、ノートに自分で式変形を行いながら進めることで、理解を深めることができます。
「大学への数学」シリーズあるあるですね。
3. わからない部分は他の参考書で補完する
解説が簡潔であるため、解き方に疑問が残ることがあるかもしれません。
その際には、青チャートや基礎問題精講を参照し、わからない部分を補完するのも効果的です。例えば、公式の証明や考え方の基本的な部分は青チャートなどで再確認すると良いでしょう。
この参考書を1冊目に買う、ということは少ないと思うので、しっかり辞書のように参照できる他の参考書を手元に置いた状態で進めていくようにしましょう。
注意点:省略された解説に注意し、理解を深める工夫を
「1対1対応の数学I」には、解説が簡潔にまとめられているため、式変形や途中のプロセスが省略されていることが多くあります。そのため、初学者には一部の計算過程が難解に感じられるかもしれません。
また、この参考書は前の問題で紹介したポイントを再度詳しく説明するような形にはなっていないため、一度学んだ内容はしっかりと覚え、必要に応じて自分で見返すことが求められます。
このため、次の点に注意して進めると良いでしょう:
1.式変形を自分で補完しながら進める
省略されている計算過程や式変形をノートに書き出し、自分で整理しながら学習を進めると、理解が深まります。
特に難しい変形については、他の参考書やノートを活用し、1つ1つのステップを丁寧に確認することで、計算力や理解力が向上します。
2.前の内容をしっかり覚えておく
「1対1対応の数学I」では、解法や解説が重複して詳しく紹介されることは少ないため、過去の問題で学んだポイントは自分で把握し続けることが必要です。
重要な解法や公式はノートにまとめておき、後から見返せるようにすると効率的に学習が進められます。
こうした工夫をしながら取り組むことで、「1対1対応の数学I」をより効果的に活用し、自分の理解を深めることができるでしょう。
青チャートや基礎問題精講との組み合わせが効果的
青チャートや基礎問題精講は、基本的な解法を身に付けるために最適な参考書です。「1対1対応の数学I」を学習する際には、青チャートで解法パターンを確認し、基礎問題精講で標準問題を解き、さらに応用力をつけるために1対1対応に取り組むと、非常に効果的な学習が可能です。
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まとめ
「1対1対応の数学I」は、基礎力を土台に応用力を伸ばしたい人にとって非常に有用な参考書です。
簡潔な解説とポイントに絞った説明が魅力ですが、式変形が省略されているため、疑問が残ることもあるかもしれません。その場合は他の参考書で補完しつつ、効率的に学習を進めましょう。全てを完璧にするのではなく、重要な部分を押さえながら進むことで、確実に実力を伸ばすことができます。
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