はじめに
「黄色チャート」(チャート式 基礎からの数学)は、数学の基礎をしっかりと学びたい学生向けに作られた問題集で、数研出版のチャートシリーズの中で「基礎固め」に特化した一冊です。特に数学が苦手な受験生や、最初から数学をしっかり学び直したい人にとって、黄色チャートはその基礎力を固めるのに最適な参考書とされています。
この記事を読むべき人
・網羅的な参考書で学び直したい人
・基礎問題を解きまくりたい人
・国立大学レベルを目指す人
本記事では、黄色チャートの特徴、難易度評価、おすすめの活用方法、注意点について詳しく解説し、どのように進めれば効率よく数学力が伸ばせるかを紹介していきます。
タイトル |
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レベル | ★★⭐︎⭐︎⭐︎☆☆☆☆☆(3〜5:基礎レベル) |
著者 | チャート研究所 |
ページ数 | 567頁 |
出版社 | 数研出版 |
価格 | 2,134円(税込) |
購入先 | Amazon、書店など |
黄色チャートの特徴
黄色チャートは、基本的な問題を中心にした構成で、数学の基礎を段階的に固めることを目的としています。
他のチャートシリーズ(青チャートや赤チャートなど)と比較しても、黄色チャートは簡単な問題が多く、大学受験の入門的な位置づけです。
基礎的な問題が中心
基本的な公式や解法を確認しつつ、実践的な問題を通じて基礎固めができます。高校数学の教科書レベルから、標準的な問題までカバーしているため、無理なく基礎力を養成できます。
学校の教科書についてくるような問題集のレベル感に近いものがありますね。
シンプルでわかりやすい解説
解説が簡潔でわかりやすく、解法の手順が丁寧に説明されています。初めて学ぶ受験生や苦手意識のある人でも取り組みやすい内容です。
計画的に進めやすい
チャートシリーズ特有の「例題」「演習問題」「類題」といった構成により、同じ解法や概念を繰り返し学習でき、計画的な基礎固めが可能です。
しかし、黄色チャート自体ぶっとい参考書になるので、計画を立てるのは少々難しくなってくると思います。
難易度:十段階評価で3〜5
黄色チャートの難易度は、十段階評価で3〜5程度です。
これは、基本的な問題が中心であり、主に高校数学の教科書レベルから始まるため、基礎的な力を養うのに適した構成になっているためです。
黄色チャートと青チャートでは、最高難易度の問題に結構な差が出てくるのではないかと感じています。
「青チャート」は、受験生の間で絶大な人気を誇る数学の参考書シリーズです。正式名称は「チャート式 基礎からの数学1+A」ですが、その表紙の色から「青チャート」として親しまれています。青チャートは、受験に必要な問題を網羅的に扱っていることで知られ、基礎から応用までの問題が一冊にまとめられている点が大きな...
どんな人におすすめか?
1. 数学の基礎力に不安がある人
数学の基礎力に自信がない人や、苦手意識を感じている人に最適です。
黄色チャートは、基礎から丁寧に学び直すことができるため、無理なく数学力を高められます。
教科書についてくる問題集が学校のサポートでしっかりとできる人には、少々回り道にはなってしまうかもしれません。
2. 高校数学を一から学び直したい人(社会人も含め)
高校数学の全範囲をカバーしているため、高校1年生から高3までの内容を一から学び直したい人にもおすすめです。
基礎から着実に理解していくことができるので、学年を問わず、数学の土台を固めたい人に適しています。
3. 共通テスト対策を始めたばかりの人
共通テストでは、教科書レベルの基礎問題が多く出題されるため、黄色チャートで基礎をしっかり固めておくと共通テスト対策にも役立ちます。
基礎からじっくりと学習することで、共通テストで安定した得点を取る力が身に付きます。
黄色チャートの効果的な進め方
黄色チャートの学習を効率的に進めるためには、以下のステップで計画的に取り組むことが大切です。
他の参考書を使いながら、黄色チャートも使う、という方は演習問題だけをガンガン回して答えがあっているのかを確認する程度でもいいと思いますが、以下は、黄色チャートだけに焦点を絞った問題集の進め方です。
1. 例題をしっかり解く
黄色チャートでは、例題が解法の基本となっています。まずは例題を丁寧に解き、解説を理解しながら進めることが大切です。解説を読み込むことで、なぜその解法が使われるのか、どのように計算を進めるのかを理解できます。
2. 演習問題で定着を図る
例題を理解したら、次に演習問題に進みましょう。演習問題は、例題の解法を使って解ける問題が多く、同じパターンの問題を繰り返すことで、解法が確実に定着します。解けなかった問題は解説をしっかり読み、再度挑戦することが重要です。
3. 類題に挑戦して応用力をつける
演習問題で基礎が固まったら、最後に類題に取り組むとよいでしょう。
類題は、基本の解法に少しだけ応用が加わった問題が多く、柔軟な対応力を養うことができます。これにより、基礎力を応用する力が鍛えられ、次のレベルの問題にも対応できるようになります。
はじめに MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)に合格するためには、数学の基礎から応用までをしっかりと押さえることが重要です。しかし、受験生の皆さんは、自分のレベルに合った参考書を選ぶことが難しいと感じることも多いでしょう。 この記事では、現在の学力レベルに応じて...
注意点
1. 無理に進めないこと
黄色チャートは基礎的な問題が中心ですが、理解が浅いまま進めてしまうと応用力がつきません。わからない問題は解説をしっかり読み込むようにし、確実に理解した上で次のステップに進むことが重要です。
2. 目標に応じて使い方を工夫する
黄色チャートは基礎固めに最適ですが、難関大学を目指す場合は、この問題集だけでなく、応用力を磨くために「青チャート」や「フォーカスゴールド」といった問題集と組み合わせることも有効です。自分の目標や志望校に応じて、他の参考書とバランスよく進めていきましょう。
これは、何回か出てきていますが、他の参考書との組み合わせもしっかりと意識して使うべき参考書だと思っています。ですので、もし参考書の使い方とかでも、相談したいことなどがあればCocoなどを利用してみるのもいいかもしれません。
Cocoオンライン自習室での効果的な活用
数学の基礎固めに黄色チャートを使う場合、Cocoオンライン自習室のサポートもおすすめです。
わからない問題があれば、京大生などトップレベルの講師や全国の学習仲間にすぐ質問できるため、スムーズに学習が進められます。また、Cocoのオンライン自習室では、他の受験生と一緒に学ぶことでモチベーションを保ちながら取り組める環境が整っています。
まとめ
「黄色チャート」は、数学の基礎をしっかりと固めるための問題集として、数学が苦手な人や、基礎から学び直したい受験生に非常に適した参考書です。例題から演習問題、類題と段階的に取り組むことで、無理なく数学力が伸ばせます。しっかり基礎を固めた後は、より難易度の高い問題集と組み合わせて、合格に向けた実力を養っていきましょう。
また、Cocoオンライン自習室を活用することで、わからない問題の解決や効率的な学習環境を整え、効果的に勉強を進められるので、受験勉強の心強いサポートとしておすすめです。
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